ビットコインキャッシュは『ABC』か『SV』か?

ビットコインキャッシュは『ABC』か『SV』か?

SV陣営の有力な支持者であるCalvin Ayre氏が、「ビットコインSVが”original Bitcoin”であり、”Original Bitcoin Cash”ではない。」と主張しており、ビットコインキャッシュの名前を引き継ぐことには執着するつもりはないとしています。
Ayre氏は「我々が考える”勝利の定義”はビットコインSVが今後も存続し続けることであり、ビットコインABCの目的とは完全に違う。」と述べており、ビットコインSVの今後の方向性を示しています。

ビットコインSV陣営の見解

ビットコインキャッシュをめぐるハードフォーク戦争は、沈静化に向かいつつあるようです。
ここ数週間の中で、ABC陣営、SV陣営の両者がビットコインキャッシュの名前やネットワークを引き継ぐために衝突をしていました。
この戦いは暗号通貨市場に不安をもたらし、多くの通貨が価格下落に陥っていました。

また、ビットコインキャッシュの価格自体も、分裂前からおよそ50%ほどの価格下落を記録するという厳しい動きが続いており、通貨分裂が価格の分裂にまで繋がっています。

その中で新たな動きがあったのは、ビットコインSVを強く支持する『Coingeek』です。
(※ 詳細はこちらからご確認ください。)

Coingeekは23日、HPを更新し、SV陣営の有力な支持者であるCalvin Ayre氏が本物のビットコインはビットコインSVである」とし、騒動の見解を示しました。

「We also no longer want the name Bitcoin Cash BCH as to us, Bitcoin SV is the original Bitcoin not the original Bitcoin Cash
我々はもはや”ビットコインキャッシュ”を名乗りたいとは思わない。何故ならビットコインSVは”original Bitcoin“であり、”Original Bitcoin Cash”ではないからだ。(原文より抜粋)

この表明の中で、ビットコインSVの今後のあり方を示しており、ビットコインSVはあくまでビットコインキャッシュを引き継ぐという動きではなく、Satoshi Nakamotoが提案したビットコインの理念を追求する事を意味しています

また、Craig Wright氏も自身のTwitterでAyre氏の表明に反応しています。

この事によって、市場ではBCHの争いが収束しているとの見方も強まっています。リプレイプロテクションの実装も含め、分裂後の騒動も沈静化に向かうのでは、と考えられます。

ビットコインABC陣営の対応

今後は、ABC陣営、すなわちロジャー・バーやビットメイン社などが大きく支持する『ビットコインABC』がビットコインキャッシュの名前を引き継ぐ事になる可能性が高くなっています。

Ayre氏はBloomberg社に対し、以下のコメントを述べています。
(※ 詳細はこちらからご確認ください。)

「We have a clearly defined path and this is now ready for implementation.
Our definition of winning is SV existing, which was not what ABC wanted, and we are already moving on to grow the ecosystem.」
我々にはビットコインSVを今後も維持していく準備は整っている。
我々が考える”勝利の定義”はビットコインSVが今後も存続し続けることであり、ビットコインABCの目的とは完全に違う。すでに我々は新たなエコシステムの成長へ向けた準備を整えている。

一方で、ビットコインABC陣営は、51%攻撃を阻止するべく、21日に新たなソフトウェアクライアントである『Bitcoin ABC 0.18.5』をリリースしました。

この新たなソフトウェアクライアントでは、10ブロック以上前のブロックチェーンを再編成(reorg)できないように仕様変更され、10回の承認を終えたブロックはファイナライズ(ブロックが最終確定されること)されるようになりました。

この仕様変更によって、ビットコインABCのブロックチェーン上で新たなチェーンが現れた際にも、10個以上のブロックを遡るチェーンに関しては拒否されるようになり、reorgを防ぐセーフガードとして作用をする事が期待されます。


市場全体の動きはまだまだ目が離せません。一日一日に変化がある、これが暗号通貨の市場です。
市場の動きだけでなく、業界全体の動きにも注視していきましょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!(^^)